開発できない糸はない。撚糸で製品に新しい価値を生み出す
強みを生み出した 4 つの条件
①開発経験数
戦後から今日まで、林撚糸は「新しい依頼ほど前向きに受ける」姿勢を貫き、車両・絨毯・人工芝・手袋など用途をまたぐ製造を行ってまいりました。
二代目・三代目は機械改良スキルに長けており、糸の開発だけでなく設備改良も実施す るなど、「世の中にない糸は、自分たちの工夫でつくる」という姿勢で取り組み、膨大な 開発件数を経験してまいりました。
また、個別条件や失敗・改善のプロセスまでデータとして記録しているため、難度の高 い要望でも過去の経験や知見の組み合わせで解決策を導き出し、同品質の再現とより良 い改良をスピーディーに実現することが可能です。
②地の利
撚糸業は地域の特産品目に依存しがちな業態です。しかし林撚糸は、奈良(靴下)/今治・泉州(タオル)/和歌山(パイル・編み物)、名 古屋(産業資材)など、多様な繊維産業が周りに存在し、織物から編み物、さらには産 業資材の糸の受注も行ってまいりました。
こうした地の利を活かし、アパレルから産業資材まで長年にわたり多品種・小ロットの
案件に対応してきた幅広い開発経験・ノウハウがあります。
その結果、製品ごとに異なる糸の太さ・材質・撚り条件・工程設計への知見が深まり、用途横断のノウハウが蓄積されております。
そのため、弊社では「撚れない糸はない」と胸を張れるだけの引き出しを備えています。
③形にして示す提案力
林撚糸は、最終製品の機能・使用環境・ユーザーの感覚から逆算して、最適な素材・製 法を設計してきました。
単に糸を撚るだけに留まらず、お客様の製品化までを視野に、エンドユーザーの使い心 地まで踏み込んで検討します。
特に、三代目以降は、和歌山の地場企業と連携し自社製品の共同開発(アツボウグ)に も挑戦、一本の糸から実物の試作品を作り、量産設計の経験を積み重ねております。
特に、この経験は、お客様に「実物から提案できる点」が評価されています。
例えば、和歌山が産地である手袋分野では、現場の不便(洗えない・蒸れやすい・硬い等) に着目し、機能性手袋の開発に着手。特許取得の重要性を行政・特許事務所と共に学び、 技術の見える化と信頼性の担保によって販路開拓の土台を整えました。
販売面では、取り扱い企業の担当者との強い連携が認知拡大に寄与。近年は衛生・快適・ 安全への社会的関心の高まりとも噛み合い、需要が伸長しています。
④ 記録と再現性
林撚糸の開発はデータベースに記録されています。
条件変更の履歴や苦労のポイントが時間軸で把握できるため、過去試行の再現・横展開 が可能です。
属人的な経験に頼らず、プロセスとデータで品質を保証する仕組みが確立しています。
撚糸には無限大の可能性がある。イノベーションを起こす技術そのもの。
撚糸とは、細い素材を撚り合わせて糸にする基盤技術です。
紙、フィルム、金属(導電素材)、食品廃棄物、産業廃棄物といった細幅の素材であれば、どのような素材でも糸にすることができます。林撚糸は、素材を共通の形である糸に変換し、軽さや強さ、導電性、難燃性、吸湿・放湿性、抗菌性といった機能を、撚り方の設計に よって調整します。
これにより、安全性や清潔さ、快適さを高めることができ、製造時のロスを減らし、廃棄物を資源として活用することも可能になります。さらに、ウェアラブルとテキスタイルの分野では、衣服が身体の情報をやさしく取得し、医療や介護、防災といった場面での判断を助 ける可能性も広がっています。
林撚糸が大切にしているのは「探求し役立てること」です。
繊維の世界に限らず、紙やフィルム、電材、食品といった異なる分野の方々と寄り添い、それぞれの豊かな発想を持ち寄ることで、新 しい用途を発見し、試作を行い、垣根を超えた挑戦を未来へと進めていきます。
暮らしに鼓動の高鳴る瞬間と喜びをもたらす企業として、撚糸が世界のあらゆるシーンの「あたりまえ」を更新してまいりたいと考え ております。
会社概要
会社沿革